自 己 紹 介

自分の写真
京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2014年6月18日水曜日

田んぼとあそぶ

6月。
田植えを無事終えた田んぼには、
この時期にしか見られない「生態系」が存在する。
それらの生物の中には、2億年もの太古から
生き続けている種もあるという!

ナント!2億年!?
チョット見に行ってみますか~
と、言うことでやって来たのは近くの田圃です。
ここは、桂川の河川敷です。
桂川の河川敷には、一部区間に田畑が残っているのですが、
河川法では、河川敷は国交省の管轄で、
田畑や建造物を作ってはいけないことになっております。

では、ここの田畑は違法なのでしょうか?

答えは・・・NOです。
実は、桂川の水害対策の為に、元々あった農地の外側に
堤防を築いたそうなのです。

そのお陰で、この桂川周辺は不思議な状況になっております。
桂川の河川敷はご覧のように昔ながらの
田園風景がひろがっていますが、ひと度堤を超えますと・・・
所狭しと住宅や商店が広がっております。
住宅に囲まれた残された田畑。
ここは、周りに比べれば広い方。
ただ、所々、建物に囲まれて僅かに田畑が残っている場所もありますが、
それとて、田畑は年々住宅に変わっています。

前置きはこれくらいにして・・・
では、本題へ!
先ずは、軽くジャブ程度に。
カエル類の紹介です。
 ツチガエル。
よく似ていますが、こちらはヌマガエル。
大きさやイボの感じが若干違います。
でも・・・
腹側を見ればすぐに分かります。
向かって左側、腹が斑になっているのがツチガエル。
右側の腹が白いのがヌマガエルです。
大きさも、ツチガエルの方が一回り大きいですね。

こちらも、夜には大音量で鳴いています。
体は小さいですが、喉袋を目一杯膨らませています!
ただ、今回の取材は昼でしたので、写真を取れませんでした。
こちらは自宅飼育のアマガエル「JB君」です。
トノサマガエル又は、ダルマガエルを確認しました。
こちらも写真は撮れませんでしたが、
昨年の産卵期に、西山の大原野神社で撮影したものです。
早くもオタマジャクシもいました。
トノサマガエル又はダルマガエルのオタマジャクシです。
さて、ここからが本題。
この時期の、この場所でしか見られない生物たちです!
ある意味、身近でありながらあまり知られれいない生物でしょう。

一つ目は、こちら↓
一体何でしょう?
貝でしょうか?
どうやら、ニ枚貝のようですね。
小さなニ枚貝が、ウロウロとスピーディーに
元気よく動きまわっています(^-^)

「え!?動きまわる?」
それって、貝じゃないでしょ(>_<)

そうです。
どう見ても貝でありながら、貝じゃないのです。
二枚貝の貝殻に入った甲殻類。
カイエビ
体長8mm。
イカやタコは貝から進化したと言われていますが、
もしかしてエビも?なんでしょうか?
徹底ぶりが半端ありません。

分かりにくさNo1がこちら。
ホウネンエビです。
透明な体をした 体長2cmほどの甲殻類で、
体を裏向けにして泳いでいます。
わかりにくい理由は、体が透明のため。
ただ、餌の珪藻類を食べると、
お腹まわりが緑色になるのでなんとか見えるって感じでしょうか。
案外、たくさんいるのです。
ホウネンエビの名前の由来は、
コレがが田に出た年は豊作になるということから。

さて、真打ち登場です。
今更紹介しなくても、超メジャーな田んぼの住人ですが。
カブトエビです。
カブトエビは、カブトガニ同様生きた化石として、
2億年前からほとんどその姿を変えずに生き続けています。
カブトエビの生存期間は1ヶ月。
その間に産卵を行い次世代に命をつなげます。
そのサイクルは、田のサイクルと全く一緒。
田に水がはられると孵化をし、水が抜かれる頃には
卵を産んでその一生を終えるのです。

最近よく考えるのは、生物の絶滅についてです。
カブトエビは、生存期間が1ヶ月という短い間ながら、
2億年も生き続けてきた。
つまり、生存期間は他の生物よりも随分短いですが、
その分卵という形で生き続ける。
卵は、乾燥や逆に大雨などの環境変化にも
強く耐え忍ぶ事ができるのです。
その結果が、2億年も姿を変えずに
生き続けた理由なのでしょう。



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2 件のコメント:

魚菜 さんのコメント...

Sigeさん
こんばんは

カブト・ホウネン・カイ3種そろい踏みとは豪勢です。私は久しくカイエビを見たことがありません。

近くの田んぼにカブトエビ娘と採取しに行きまして、子ども達は興奮していました。あれは子供受けが良い生き物です。

さて、一つ前の記事ですがミョウガは野良ミョウガとして増えるんですね。茎ミョウガというのも食べたことがないので、こういう景色があったら私も是非丸かじりしてみたいです。

SIGE さんのコメント...

魚菜さん
こんばんは。

ヤドカリ検証お疲れ様でした!
非常に興味深い実験で、
私も今秋に捕獲した時、
調理の参考にさせていただきます(^-^)

さて、ミョウガですが、
場所が場所だけに天然物と断定いたしました。(^-^)
(人が安々と入れる場所ではないので・・・)

茎ミョウガは、ネギのように皮がスルスルと
簡単にむけますので、ぜひ見つけられた折には、賞味してみてください!
可食部分はわりと長いです。(25~30cm)

カブトエビは、今も昔も変わらぬ田んぼの
ヒーローですね。
私も、子供の頃は喜んで採取したものです。
多分魚菜さんも・・・ですよね!